tc2 で「ます。」を 2 ストローク

この記事は 漢直 Advent Calendar : ATND の中のある 1 日です。

Eamcs での T-Code 入力 tc2 をちょっ便利にしてみます。

AZIK の特殊拡張では「ます」を「ms」、「こと」を「kt」、「から」を「kr」で打てます。これらを T-Code 打つと一文字 2 ストロークですから、それぞれ 4 ストロークで、 AZIK の倍の打鍵が必要になります。

tc2 でも AZIK と同様に 2 ストロークで入力できるようにしたいと思います。

tc2 には入力フィルタという仕組みがあり、打鍵の結果をいじることができます。

;; "-shift" 付のレイアウトを指定します。
(tcode-set-key-layout "qwerty-jis-shift")

(progn ;; フィルターによる拡張入力。
 (defun my-t-code-filter (x)
   (or (cdr (assoc x '((?で . "です。")
                       (?ま . "ます。")
                       (?し . "した。")
                       (?事 . "こと")
                       (?〜 . "から")
                       (?消 . "削")
                       (?願 . "お願いします。")
                       (?以 . "以上、")
                       (?メ . "foo.bar.baz@gmail.com")
                       (?住 . "横浜市中区上野町123-42")
                       )))
       x))

 (setq tcode-input-filter-functions
       '((tcode-katakana-mode . japanese-katakana)
         ((and (boundp 'tcode-bushu-prefix-list)
           tcode-bushu-prefix-list)
          . tcode-bushu-prefix-convert)
         (tcode-alnum-2-byte . tcode-1-to-2)
         (tcode-shift-state . my-t-code-filter)))
 )

これで、「ます。」は「Shift+ま」（「Md」）、「こと」は「Shift+事」（「Uf」）、「から」は「Shift+〜」（「<m」）で入力できるようになります。シフトキーは必要でするが 2 ストロークになりました。

また、「Shift+メ」でメールアドレスを入力したり、「Shift+住」で住所を入力したりするのもいいですね。